fc2ブログ

記事一覧

Ishaan method解説

おハロー。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今回は、3×3×3キューブの解法の一つである"Ishaan method"について解説したいと思います。



Ishaan methodとは


そもそもIshaan methodとは何でしょうか。この名前を初めて耳にした人も多いはず。
考案者は、Kian Mansourです。彼がIshaan methodによるソルブ動画を上げています。
Ishaan methodの大きな特徴は、E列をたくさん使うことです。
この解法の使用者は非常に少なく、スピソル(SpeedSolving.com)で検索してもヒットしません。"Ishaan method"という名前も、Kian自身がつけた名前と思われます。
Ishaanとは、目隠し部門で世界トップクラスの実力を持つIshaan Agrawalのことでしょう。彼が目隠し競技において使用する手順には、E列を使うものがあります。解法名は、そこから連想してつけられたものと考えられます。

さて、Ishaan methodは大きく分けて4つのステップから成り立ちます。
Step1 FB(First Block)
ishaanfb3
D面に1×2×3のブロックを作ります。

Step2 SB(Second Block)
ishaansb3
FBの反対側、U面に同様の1×2×3のブロックを作ります。FBとSBを併せてF2Bと呼ぶこともあります。

Step3 CELL(Corners of the Last Layer ignoring E-slice)
ishaancmll
R面の4つのコーナーの向きと位置を揃えます。

Step4 LSE(Last Six Edges)
ishaanlse
残りの揃っていない6つのエッジを揃えます。

では、どのようにして各ステップを処理していくのでしょうか。



Ishaan method解説


それではFBから順番に見ていきましょう。以降、FBおよびSBのL側の色はCFOPのクロス色としてください。

1.FB(First Block)
まず1×2×3のブロックを作る踏み台として、画像のような1×2×2を作るのを目標にしましょう。後述のFBサンプルソルブを参考にしてください。なお、画像は緑色でFBを作る場合を考えています。
isfb1.jpg
そして、1×1×2のバーを作っておき、最初に作った1×2×2のブロックにそのバーをくっつければFBの完成です。
くっつけ方を載せておきます。
isfb3.jpg F
isfb2.jpg Uw F'
isfb4.jpg B'
isfb5.jpg Uw' B

FBサンプルソルブ
スクランブル:F' R2 U F' U2 L2 F R F2 U' D2 F2 U' R2 F2 R2 F2 U' F2 L2
まず赤白エッジと赤センターがくっついているのが見えます。これを利用して赤色でFBをつくってみます。
最初にy x'持ち替えをしましょう。U' R'で赤青白のバーができるので、これをF' Uw F'でくっつけて1×2×2を作ります。
次に、赤緑白のバーを作るため、R E R' E'します。その後、作ったバーをB'で1×2×2にくっつけてFBの完成です。
全体としては、y x' U' R' F' Uw F' R E R' E' B' ということになりますね。後のSBサンプルソルブはこの続きから始めるので、キューブはそのままで。




2.SB(Second Block)
続いてSBを作っていきます。FBを崩してはいけないので、SBで使える回転は、基本的にR,U,Uw,Eの4種類になります。
SBを作る方針は、LUエッジを入れる→両端にバーを入れるという感じです。LUエッジを入れるとき、向きが正しくなかった場合はEまたはUwによって正しい向きに変えましょう。両端にバーを入れる場合の手順を載せておきます。
issb1.jpg U' R U
issb2.jpg Uw' R' Uw
issb3.jpg U R' U'
issb4.jpg Uw R Uw'

SBサンプルソルブ
FBサンプルソルブから続きます。赤でFBを作ったのでSBの色はその対面色、オレンジです。
R U2でさきにULエッジを入れます。R面を見るとオレンジ緑白のバーが作りやすそうです。U R U'で作れます。
作ったバーはR2 U R' U'で入れます。残りのオレンジ青白バーはR2 U' R2 U E で作ることができ、R2 Uw' R' Uwで入れればSB完成です。全体としては、R U' R U' R2 U R' U' R2 U' R2 U E R2 Uw' R' Uwです(途中、U2 Uでキャンセルが発生し、U'になっています)。



3.CELL(Corners of the Last layer ignoring E-slice)
次はR面4つのコーナーです。ここで出現するコーナーのパターンはたった42個しかありません。手順表を作っておいたのでそちらをぜひ活用してください。
CELL手順表
また、手順表の見方ですが、下の画像の通りです。
iscmll

さて、そうは言っても覚えるという作業は大変です。そこで最初のうちは2lookCELLを使いましょう。手順表のH,Pi,U,L,T,Sune,Antisuneの各caseうちどれか一つとO-caseの二つを覚えていれば最大2lookでCELLを処理できます。これは、まずコーナーの向きを正しくする(CO)→次にコーナーの位置を正しくする(CP)という流れで処理しています。つまり、COとCPを分けて処理しているわけですね。O-case以外のcaseのうち、簡易CELLとして使うのにオススメの手順に星マークを付けておきました。参考にしてください。

ちなみに余談ですが、あなたはCELLを何と読みますか?僕は「しーいーえるえる」派ですが、多分「せる」派もいるのではないでしょうか。別にどっちでも問題ないと思いますが。



4.LSE(Last Six Edges)
全国1億3000万のE列狂信者の皆さん、大変長らくお待たせしました。ここからE列をじゃんじゃん使います。
LSEは更に3つのパートに分けられます。見ていきましょう。
先にE列を使ってR面のセンター色をF2BのL面色またはその対面色にしておきます。

(4-a)EO
まず、残ったエッジの向きを正しくします。ここで「エッジの向きが正しい」とは、「そのエッジのR側(またはL側)の色がF2BのL面色またはその対面色と同じである」ということです。また、向きが正しいエッジを"good edge"、向きが正しくないエッジを"bad edge"と呼ぶことにします。具体的に見ていきましょう。
islse1.jpg bad edgeは4個(RF,RU,RD,LF)
islse3.jpg bad edgeは2個(RF,LB)
実は、bad edgeの数は必ず偶数個になります。つまり、R面のbad edgeの個数だけ見れば全体のbad edgeの個数が分かってしまうのです。
では、その処理手順はというと、以下の画像の赤く塗ったところがbad edgeであるとして、
islse4.jpg E R' E
これが基本手順です。他のEOもこの形に持ってきて処理をします。
islse5.jpg
この場合、E2をすることで上の基本の形になります。
islse6.jpg
こっちはE R' Eで基本の形になります。このように、EOは他のタイプもE R' EまたはE2で基本の形にして処理をします。

(4-b)RU RD Edges
次にRU RDふたつのエッジの位置を揃えます。このパートにも基本の形が存在します。
islse7.jpg
画像のような、RUエッジとRDエッジが共にL面にある状態が基本の形です。この状態からE2をするとRUとRDエッジの位置を揃えられます。
islse8.jpg (基本の形を別アングルからみた状態)
RU、RDエッジをLFまたはLBにインサートする手順を載せます。
islse9.jpg(RF→LF) E R2 E'
islse10.jpg (RB→LB) E' R2 E

(4-c)EP
最後です。残ったエッジを揃えます。ここで遭遇するのは、並行交換orセンター交換or3点交換のどれかです。
以下の手順を使えばそのうち揃います(適当)。
islse12.jpg平行交換 E2 R2 E2 R2
islse11.jpg センター交換 M2 E M2 E'
islse13.jpg 3点交換 R2 E R2 E'
なお、3点交換に関してはE' R2 E R2等、様々なタイプがあり、判断にはL面の確認も必要になります。



さいごに








is47.jpg





Q.Ishaan methodって結局何なの?
A.Roux methodを持ち替えてやったただけだよ。

エイプリルフールネタに困ってたんですが、そういえばKianがIshaan methodとかいってE列回しまくっていたのを思い出して書いてみました。一応言っておくと、Kian自身がネタ解法としてやっているだけであってスピード解法として広まることは絶対にないでしょう。ちなみに彼のIshaan methodによるソルブ動画はこちら。はっっっっや!!!
そういえば、こんなの書いてる暇あったら普通にRoux methodチュートリアル記事書けよと思うかもしれませんがそっちはきちんと書かないと各方面からなんか言われそうですし機会があったらということで。それと、"Ishaan method"という名前からBLDに関する何かだと勘違いして引っかかった皆様にこの場を借りて一応お詫び申し上げておきます。

エイプリルフールは一般的に、「嘘をついてもいい日」であって「ふざけまくっていい日」ではないようですがまぁ細かいことはどうでもいいです。エイプリルフールの数多くのジョークのうちの一つと思っていただければ幸いです。ちなみに、本記事でもひとつだけ嘘をつきました。冒頭の、「この解法の使用者は非常に少なく」というところ。

こんな解法誰も使っていないでしょう。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント