EOLR実戦 (2a/2編)
- 2020/09/07
- 00:00
長かったEOLRの旅もついに終盤に差し掛かりました。長かった理由の一つとしては、自分が怠けていたというのもありますが。本記事は、「EOLR入門」の続編です。冒頭でいつも喧しく言ってたこの言葉もあと少ししか書けないのかと思うとどこか寂しいような気もします。
今回見ていくのは、2a/2です。

2a/2は、U面の隣接したふたつのエッジとD面のふたつのエッジがBad Edgeである場合です。
2a/2には、7つのパターンがあります。
1.Best case (UL,UB)
Scramble:M U' M U M2

Solution:M2 U' M
<解説>
Best caseはULURエッジが、ともにU面のBad Edgeである場合です。
この場合は、M2を回すとBest Arrowが出現します。判断も処理も非常に簡単であり、EOLRの中で最も簡単といえるでしょう。
2.Stack case (UF,DF)
Scramble:U' M U M U M2

Solution:M2 U' M' U' M
<解説>
Stack caseはULURエッジが、片方はU面のGood Edgeで、もう片方がD面にある場合です。
この場合は、M2を回すとGood Arrowが出現します。なお、U面のULURエッジの位置に関係なくM2をすればGood Arrowになるため、このケースだと分かったら即、M2を回しましょう。
3.Great case (UF,UB)
Scramble:M U' M U' M U' M

Solution:M' U M' U M
<解説>
Great caseはULURエッジが、片方はU面のBad Edgeで、もう片方はその対面上にある場合です。
この場合は、まずふたつのULURエッジがM列上に来るようにAUFします(今回は必要ありませんが)。次に、Bad Edgeである方のULURエッジがD面に行く方向にM列を回し、続いてもう一方のBad Edgeが、ULURエッジであるBad Edgeが元々いた位置に来るようにU面を回します。そして、この2手をもう一度繰り返すとBest Arrowが出現します。
4.Bottom case (DF,DB)
Scramble:U' M' U' M U' M U' M

Solution:M' U M' U M' U M'
<解説>
Bottom caseはULURエッジが、ともにD面にある場合です。
この場合は、M' U M'を回すとGood Arrowが出現します。感覚的には、2a/0のBottom caseと位置関係、処理方法が同じと捉えてよいでしょう。Bad EdgeがURとUBにある場合は、M' U' M'です。
5.Decent case (UB,DF)
Scramble:U' M U' M' U' M' U M

Solution:U' M' U2 M' U' M'
<解説>
Decent caseはULURエッジが、片方はU面のBad Edgeで、もう片方はD面にある場合です。
この場合は、まずU面のULURエッジでない方のBad EdgeをD面のULURエッジの真上に来るようにAUFします。次に、D面のULURエッジがU面に来る方向にM列を回し、U2を回した後にM列を再び同じ方向に回すとBest Arrowが出現します。
6.Adjacent case (UL,UF)
Scramble:U' M U' M' U' M' U2 M U'

Solution:U' M' U2 M' U' M U' M
<解説>
Adjacent caseはULURエッジが、片方はU面のBad Edgeで、もう片方はその隣接するGood Edgeである場合です。
この場合は、まずULURエッジであるBad EdgeがM列上に来るようにAUFします。次に、そのULURエッジがU面に残る方向にM列を回し、U2を回した後に再び同じ方向にM列を回すとGood Arrowが出現します。処理の仕方がなんとなくDecent caseに似ている気がします。
7.Bad case (UF,UR)
Scranble:U' M U2 M U2 M' U' M U M2

Solution:M' U M' U2 M' U2 M U M
<解説>
Bad caseはULURエッジが、ともにU面のGood Edgeである場合です。この場合は、この位置からM' U M'を回すとAdjacent Arrowが出現します。
総評とか
判断は比較的簡単でしょう。使えるようになりたいところ。
ところで、前回の記事でUFUBとEOFBについて取り上げましたが、これを使えば2a/2はBad caseを回避できます。たとえば、上のBad caseのスクランブルはUFUBで考えたらBest caseです。といっても、「Bad caseが来た」→「じゃあEOFBを使おう」→「UFUBで見たらどのケースか?」と数段階の思考によるラグが生じてしまうのでそこまでしてBad caseを回避するメリットがあるかと言われるとそうは思いませんが…。
そういえば、最近はOHばかりやっています。両手CFOPの全盛期かそれ以上に早くなりつつあってとても楽しいです。左手ひとつでジャコジャコ回してうまく処理できるととても気持ちがいいんですよね。EOLRの恩恵が大きいのも嬉しいです。

EOLR EXECUTION
みんなもSEKIROやろう!
今回見ていくのは、2a/2です。

2a/2は、U面の隣接したふたつのエッジとD面のふたつのエッジがBad Edgeである場合です。
2a/2には、7つのパターンがあります。
1.Best case (UL,UB)
Scramble:M U' M U M2

Solution:M2 U' M
<解説>
Best caseはULURエッジが、ともにU面のBad Edgeである場合です。
この場合は、M2を回すとBest Arrowが出現します。判断も処理も非常に簡単であり、EOLRの中で最も簡単といえるでしょう。
2.Stack case (UF,DF)
Scramble:U' M U M U M2

Solution:M2 U' M' U' M
<解説>
Stack caseはULURエッジが、片方はU面のGood Edgeで、もう片方がD面にある場合です。
この場合は、M2を回すとGood Arrowが出現します。なお、U面のULURエッジの位置に関係なくM2をすればGood Arrowになるため、このケースだと分かったら即、M2を回しましょう。
3.Great case (UF,UB)
Scramble:M U' M U' M U' M

Solution:M' U M' U M
<解説>
Great caseはULURエッジが、片方はU面のBad Edgeで、もう片方はその対面上にある場合です。
この場合は、まずふたつのULURエッジがM列上に来るようにAUFします(今回は必要ありませんが)。次に、Bad Edgeである方のULURエッジがD面に行く方向にM列を回し、続いてもう一方のBad Edgeが、ULURエッジであるBad Edgeが元々いた位置に来るようにU面を回します。そして、この2手をもう一度繰り返すとBest Arrowが出現します。
4.Bottom case (DF,DB)
Scramble:U' M' U' M U' M U' M

Solution:M' U M' U M' U M'
<解説>
Bottom caseはULURエッジが、ともにD面にある場合です。
この場合は、M' U M'を回すとGood Arrowが出現します。感覚的には、2a/0のBottom caseと位置関係、処理方法が同じと捉えてよいでしょう。Bad EdgeがURとUBにある場合は、M' U' M'です。
5.Decent case (UB,DF)
Scramble:U' M U' M' U' M' U M

Solution:U' M' U2 M' U' M'
<解説>
Decent caseはULURエッジが、片方はU面のBad Edgeで、もう片方はD面にある場合です。
この場合は、まずU面のULURエッジでない方のBad EdgeをD面のULURエッジの真上に来るようにAUFします。次に、D面のULURエッジがU面に来る方向にM列を回し、U2を回した後にM列を再び同じ方向に回すとBest Arrowが出現します。
6.Adjacent case (UL,UF)
Scramble:U' M U' M' U' M' U2 M U'

Solution:U' M' U2 M' U' M U' M
<解説>
Adjacent caseはULURエッジが、片方はU面のBad Edgeで、もう片方はその隣接するGood Edgeである場合です。
この場合は、まずULURエッジであるBad EdgeがM列上に来るようにAUFします。次に、そのULURエッジがU面に残る方向にM列を回し、U2を回した後に再び同じ方向にM列を回すとGood Arrowが出現します。処理の仕方がなんとなくDecent caseに似ている気がします。
7.Bad case (UF,UR)
Scranble:U' M U2 M U2 M' U' M U M2

Solution:M' U M' U2 M' U2 M U M
<解説>
Bad caseはULURエッジが、ともにU面のGood Edgeである場合です。この場合は、この位置からM' U M'を回すとAdjacent Arrowが出現します。
総評とか
判断は比較的簡単でしょう。使えるようになりたいところ。
ところで、前回の記事でUFUBとEOFBについて取り上げましたが、これを使えば2a/2はBad caseを回避できます。たとえば、上のBad caseのスクランブルはUFUBで考えたらBest caseです。といっても、「Bad caseが来た」→「じゃあEOFBを使おう」→「UFUBで見たらどのケースか?」と数段階の思考によるラグが生じてしまうのでそこまでしてBad caseを回避するメリットがあるかと言われるとそうは思いませんが…。
そういえば、最近はOHばかりやっています。両手CFOPの全盛期かそれ以上に早くなりつつあってとても楽しいです。左手ひとつでジャコジャコ回してうまく処理できるととても気持ちがいいんですよね。EOLRの恩恵が大きいのも嬉しいです。

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