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EOLR実戦 (4/2編)

EOLR実戦も遂に最終回となりました。

先にネタバレしておきます。本記事は、「EOLR入門」の続編ではありますが当該記事の内容を理解していなくても読み進められます。EOLRは、基本的には手順を暗記するようなものではありませんが本記事で扱うEOの4/2だけは例外であるためです。



最後は4/2について見ていきます。
4-2_kihon.jpg
4/2は、LSEで処理するすべてのエッジがBad Edgeである場合です。反転しているエッジが6つあるため、6-flipという名前も付いています。Arrowと違ってあまり大きな意味をもつEOパターンではないため、以降も本EOは4/2と呼ぶことにします。
4/2には、2つのパターンがあります。

1.Adjacent case (UF,UR)
Scramble:M U2 M' U M2 U2 M U M U2 M U M' U M U M
4-2_Adjacent.jpg

Solution:R U' r' U' M' U r U r'
<解説>
Adjacent caseはULURエッジが隣接した位置にある場合です。
この場合は、ULURエッジをUFとURの位置まで持っていき、上記の手順を回すとArrowを経由することなくEOとULURエッジのD面セットを完了させられます。後述のOpposite caseでない限りはAUFやAMSを利用してこの処理をしましょう。
LSEらしからぬ処理ですがこれが最速です。



2.Opposite case (UF,UB)
Scramble:M' U2 M U M2 U' M U M U M' U M U2 M U M
4-2_Opposite.jpg

Solution:M' U' M' U2 M' U' M U' M' U' M'
<解説>
Opposite caseはULURエッジが、互いの対面上にある場合です。
この場合は、UFとUBの位置まで持っていき上記の手順を回して処理します。具体的には、
M' U' M' U2で1/1のAlright caseに持ちこみ、更にそれをM' U' Mと回すことでGood Arrowを出現させています。




総評
EOLR全体で見れば使うべきかどうかの意見は千差万別で私自身も一概にこうだ、と言えませんが4/2に関してははっきりと言えます。4/2のEOLRは、Rouxerならば絶対に使えないといけません。
パターン数が二つしかなく、判断が非常に簡単であるからです。そして、そもそも4/2自体がEOのなかでバッドケースみたいなものなのでEOLRを使って少しでもリカバリーしなければなりません。




さいごに
EOLR実戦もこれで終わりなのでちょっと無駄話でもします。毎回冒頭や終わりに無駄話をしていたような気もしますが…。
EOLRに初めて触れたのが昨年の1月。関西定例大会の日、そして成人式の前日でした。大会後にキュービスト達でサイゼリヤに集まった際に、あるRouxerの方から教えてもらったのがすべての始まり。その時教えてもらったEOLRは、4/2のAdjacent caseです。長いEOLRの旅の終着点である4/2こそが、私の長い旅の始まりでもありました。ちなみに、サイゼリヤで軽く腹ごしらえした後に近くのラーメン屋に行きました。翌日が成人式当日だから、トッピングでにんにくは抜こうと考えていたのに注文時に入れてしまいそうになったのを覚えています。記憶力が良いのだか悪いのだか…

さて、Twitterを覗くと私が最初にEOLRに言及しているのは次の日の成人式当日でした。

赤城みりあさんすみませんでした

時刻的には、成人式から帰ってきて昼寝をした後、同窓会に向かう直前でしょうか。小中時代の当時を振り返れば黒歴史しかなく、更にその頃の人間と現在ではあまり関わりがないため少しむず痒い思いの一日だった記憶があります。同窓会で3BLD披露してDNFしちゃったし。こっそり同窓会抜け出しちゃおうか、みたいなイベントもなかったし。

話が逸れてしまいました。EOLRに戻ります。EOLRという存在を知って以来、時たまEOLRについて考えるようになりました。色々考えた挙句、普通の処理より手数が増えるという本末転倒な結果になったこともありました。しかし、6月のある日、FacebookのRoux methodグループでEOLRについてまとめられていたドキュメントを海外の方がアップしていました。ドキュメントの内容は非常に良くまとめられており、そこからはその内容の理解をするだけなので楽でした。
また、EOLR入門記事をアドカレに出させてもらえたのも個人的には大きなことであったように感じます。元々EOLR入門の記事はアドカレ用として書くつもりではありませんでしたが、先輩キュービストに「アドカレじゃなきゃどうせみんな見ないからアドカレで書きな」と提案されてそれもそうだとアドカレ用の記事として書くことになりました。結果として、想像以上に多くの方に見ていただけたようでありがたい限りでございます。

総評でも述べましたがEOLRが実際のソルブで活かせる技術かどうかは正直まだ半信半疑です。OHではかなり有用であると思われますが…。しかし、EOLRを使ってLSEをエレガントに終わらせ、その上良いタイムが出ると非常に気持ちが良いのです。
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